Go to School News 2025.5.1 vol.1
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膨大なデータを適切に分析し活用する力が求められている●●●●●●●●●●●●仕事に役立つ資格は様々あり、資格について知ることは将来像を描く参考になります。また、資格取得をサポートしている大学も多く、大学選びのヒントにもなります。今回は、最近注目の「データサイエンス」にフォーカス。AIが身近になり、あらゆる分野・産業で膨大なデータを扱うのが当たり前になっています。ここでは関連する資格とともにデータサイエンスについてご紹介しましょう。外と知らない事意 資典格これからの時代に不可欠な情報・データサイエンス系資格インターネットやモバイルデバイスが普及し、SNSも身近になったことで、いつでもどこでも手軽に情報を入手し、発信できるようになりました。また、自動車や家電など、あらゆるものにセンサが取り付けられ、日々、膨大なデータが収集されています。このようなビッグデータには数値のほか、画像やテキスト、音声など、様々なものが含まれます。そのため、有効活用するには、統計学と情報工学などの手法を組み合わせ、膨大なデータの中から有益な情報を集め、分析や解析を行い、新しい知見を見出すデータサイエンスの知識やスキルが必要になります。値を持った商品やサービスの創出をはじめ、組織の効率化や将来予測、社会課題の解決に役立てています。また、IT系職種以外にもあらゆる業務でITツールの活用は必要不可欠であり、情報・データサイエンスの知識やスキルは広く求められています。データサイエンス教育に力を入れています。文部科学省では一定の要件を満たした正規の教育プログラムを認定・選定する「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度」を創設。初級レベルの習得をめざす「リテラシーレベル」は大学等のすべての学生が身につけておくべき素養として位置づけられ、391件(2024年8月現在・大各企業はビッグデータを活用し、新しい付加価そういった時代背景を受け、大学でも情報・学)が認定されています。データサイエンス分野の、代表的な国家資格をご紹介していきます。ここでは、今後さらに需要が見込まれる情報・受験者数合格者数合格率 233,192名 115,945名49.7%受験者数合格者数合格率 35,900名 24,850名69.2%受験者数合格者数合格率116,031名 47,823名41.2%受験者数合格者数合格率 44,243名 12,613名28.5% 理系の人はもちろん、文系の人も持つべき基礎知識が問われる試験。新しい技術(AI、ビッグデータ、IoTなど)や新しい手法(アジャイルなど)の知識をはじめ、幅広い分野の基礎知識が問われます。大学生をはじめ多くの人が受験しており、2009年の開始以来、累計応募者数は200万人を超えています。 情報セキュリティマネジメントの計画・運用・評価・改善を通して組織の情報セキュリティに確保に貢献し、脅威から継続的に組織を守るための基本的なスキルを認定する試験です。ITの進歩とともに、サイバー攻撃の手法は巧妙で複雑化しているため、社会的にも多くの場面で求められるスキルといえます。 システムエンジニア(SE)やプログラマーなど、情報システムの開発・運用などに携わる情報処理技術者を目指す人のための基礎的な資格。試験ではハードウェア、ソフトウェア、アルゴリズム、データ構造およびデータベース、通信ネットワーク、情報処理技術、プログラム設計・開発など広範囲にわたる知識が問われます。 基本情報技術者試験の上位資格。IT を活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な応用的知識・技能をもった高度IT人材を対象とした試験で、4段階ある難易度レベルの上から2番目の「レベル3」に位置づけられます。試験は年2回(春期・秋期)実施されます。(令和6年4月度~令和7年2月度)(令和6年4月度~令和7年2月度)(令和6年4月度~令和7年2月度)(令和6年秋期)     5ITパスポート試験情報セキュリティマネジメント試験基本情報技術者試験応用情報技術者試験情報・データサイエンス系資格の例知っていそうで

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